こんなお悩みありませんか?
- 気分が落ち込んで、憂うつ
- 好きなことを楽しめない
- 気力がなく、おっくうな感じ
- 人に会いたくない
- 自分には価値がない、自分は何の役にも立たない
- 気持ちばかりが焦る
- 気分の浮き沈みが激しい
- 些細なことにもイライラする
- 最近怒りっぽくなった
- 人が変わったように気分やテンションが高くなる
上記の中に当てはまるお悩みはありませんか?当院はオンライン相談も実施しており、
お気軽にご相談いただくことができます。まずはお問い合わせください。
Trouble of the mood
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何らかの状況や出来事が耐え難いストレスとなり、十分に適応できなくなり、抑うつや不安など生活に支障をきたす症状があらわれると適応障害と診断されます。一般に原因となる状況や出来事がはっきりしていて、それを取り除くと症状は次第に改善します。一方、ストレス要因からどうしても離れられない場合は慢性化してしまうこともあります。また、ストレス要因を取り除いても、別のことが新たなストレス要因となって、適応障害を繰り返すケースがあります。この場合は、適応が苦手な特性をもつ障害(発達障害やパーソナリティ障害など)が背後に隠れていていないか、適切に評価しなおす必要があります。何をストレスと感じるかは人によって異なり、他の人が平気でもある人にとっては発症の要因となることがあります。物事のとらえ方やストレスを乗り越える力は人によって違うからです。ネガティブな出来事だけでなく、昇進や結婚などの喜ばしい出来事でも、その変化に大きなストレスを感じれば発症につながることもあります。
まずは、ストレス要因を取り除くことが必要ですが、取り除くことが難しい場合も多くあります。その場合、ストレスのとらえ方にアプローチしていく認知行動療法や、いま抱えている問題と症状に焦点を当てて解決方法を見出していく問題解決療法などのカウンセリングが役に立ちます。認知行動療法も問題解決療法も、治療者と治療を受ける人が協同して行っていくものですが、基本的には治療を受ける人自身が主体的に取り組むことが大切になります。また、眠れない、抑うつ、不安などの症状がつらく、仕事や家庭などの社会生活や日常社会が十分に送れない場合は、お薬を使う薬物療法という選択肢もあります。不安や不眠などに対しては抗不安薬や睡眠導入薬、うつ状態に対しては抗うつ薬を使うことがあります。ただし、適応障害の薬物療法はあくまでも対症療法になるので、治療には環境調整や精神療法、カウンセリングが大切です。
抑うつ気分、興味や意欲がでない、考えがまとまらないなどの精神症状と、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が2週間以上にわたって毎日続いて生活に支障がでてしまう病気です。脳内の神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどのバランスが崩れてしまうことが原因といわれています。脳がうまく働かなくなっている状態であり、ものの見方や考え方が否定的になる傾向があります。日本でのうつ病の有病率は3~7%といわれ、各年齢層に幅広く分布して発病するとされています。男女比では1対2で女性に多いといわれています。早期に適切な診断と治療を受ければ、治すことができる病気です。ただ、うつ病と間違われやすい他の病気(双極性障害など)もありますので、自己判断なさらず、まずはお気軽にご相談ください。
一般的には薬物療法・精神療法・環境調整の3本柱で行われます。患者さんは休むことに罪悪感を感じることが多く、なかなか休息をとりたがらない傾向がありますが、まずはこころと体を十分に休ませることが大切です。また病気を理解していただいたうえで、抗うつ薬の処方や回復段階にあわせたアドバイスなどを行います。お薬はその方にあったできるだけ副作用の少ないお薬を選び、必要最小限を処方するようにしています。うつ病は再発しやすい病気なので、症状がよくなってからの再発予防が重要です。そのため、症状が良くなってからも半年から1年はお薬を継続することが推奨されています。また、どのように発症してどのように良くなってきたか、病気の振り返りをすることも大切になります。場合によっては、認知行動療法などのカウンセリングを取り入れたり、休職されている方はリワーク(復職支援プログラム)をお勧めすることがあります。
ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。昔は躁うつ病と呼ばれていましたが、うつ病とは異なる病気で治療法も異なります。躁状態になると、身の丈にあわない大きな買い物をする、些細なことでカッとなって他者とトラブルになる、などの極端な言動が目立ちますが、本人は躁状態であるという認識がないことがほとんどです。そのため、ご家族などに連れられて受診される場合が多く、入院を要することもあります。軽い躁状態では、気分が良くて仕事もバリバリできる、眠らなくても頭が冴えて物事がはかどるなど、本人も周囲も病気とは気づきません。人生を通してみると躁状態よりうつ状態の期間のほうが長く続く傾向があるので、うつ病と間違われやすいです。双極性障害には激しい躁とうつを繰り返す双極Ⅰ型障害と、軽い躁とうつを繰り返す双極Ⅱ型障害があり、日本では双極Ⅰ型が約1%、双極Ⅱ型が約5%とする報告があります。若い時に発症することが多く、特に双極Ⅰ型では10代後半~20代前半が発症のピークです。男女比は1対1といわれています。若い方のうつ病では、その後に双極性障害に転ずる場合もあるので注意が必要です。
治療では、寛解期とよばれる躁とうつのどちらでもない普通の状態をできるだけ長く維持し、以前と変わらない生活ができることを目指します。一般的には薬物療法・精神療法・環境調整の3本柱で行われます。お薬は躁やうつの波を小さくする気分安定薬が用いられますが、最近では抗精神病薬を用いることも多くなっています。その理由として、気分安定薬(特にリチウムやバルプロ酸など)を用いる際に必要となる血中濃度を確認するための定期的な採血がいらないこと、妊娠を希望する方にも影響の少ないお薬があることなどがあげられます。双極Ⅰ型障害の患者さんの場合、4週間に1回で効果が持続する抗精神病薬の持効性注射剤が日本でも承認されたことも理由のひとつだと思います。双極性障害は再発率が高く、長期にわたる治療が必要と言われていますので、継続しやすい治療が大切になります。お薬はその方にあった副作用の少ないお薬を選び、必要最小限を処方するようにしています。お薬に併用して、気分の観察に主眼を置いた記録を用いてご自身の気分の変動を自覚する治療法や、認知行動療法などのカウンセリングを取り入れることもあります。
その他にも、気分に症状があらわれるこころの病気はさまざまです。どうぞお気軽にご相談ください。