レジリエンスの力|ブログ|名古屋伏見こころクリニック
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こちらも精神科医として長く訪問している会社でのこと。
復職後面談で、「先輩が毎日5分10分自分の話を聞いてくれるので助かっています」と話す社員がいました、
実はその先輩も以前メンタル不調を経験し、復職後にメンタルヘルス関連の資格を取得されたとのこと。
回復して仲間と共にメンタル不調の予防に取り組む姿に、レジリエンス(柔軟性、回復力)の力を感じました。
レジリエンスとは、心身ともに健康を保つために必要な要素として、近年注目されている概念です。
この機会にレジリエンスを高める6つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
レジリエンスを高める6つのポイント
1.【メタ認知力】
自分の思考、感情、行動、生理的反応に注意を払う力
メタ認知力を高めるには、自分がどのような思考、感情、行動、生理的反応をとる傾向にあるか客観視する必要があります。一日の終わりにその日の出来事について記録をつけることが役に立ちます。
2. 【自己コントロール力】
自分の思考、感情、行動、生理的状態を変化させられる力
先ほどのメタ認知力を高めることで、感情や生理的反応に流されず、理性を使って思考や行動をコントロールできるようになります。
3. 【現実的楽観性】
物事にポジティブな側面を見出し、未来に期待する力
単なる楽観主義やポジティブシンキングとは異なり、自分が影響できるものにフォーカスし、物事を実現させるために行動を起こすときにあらわれます。
4. 【精神的柔軟性】
一つの物事をさまざまな側面から見て、柔軟に考える力
自分だけでなく相手や第三者、ポジティブやネガティブなど、さまざまな視点から物事を見ることで、多様な可能性が見えたり、現状を客観的に捉えたりすることができます。
5. 【キャラクター・ストレングス】
自分の強みを活用して、能力を最大限に発揮して、成果を上げる力
キャラクター・ストレングスを高めるには、自分の強みを自覚すること、強みを成果に結びつける方法を知ることの両方が必要です。
6. 【関係性構築力】
人との信頼関係を築き、維持する力
周囲とのコミュニケーション、周囲からの支援はストレスに直面した際に大きな助けとなります。支えてくれる他者がいることは、その人が持つ貴重な資源、財産のひとつといえるでしょう。